MainPage〜旅行記〜

番外『周遊きっぷのススメ』

今回の切符の買い方

というわけで、少し話を脱線して、今回の切符の買い方を説明。

今回は、ツアー旅行ではなく、途中下車の旅です。 これを馬鹿正直に、

  1. 地元駅~新横浜~博多~佐賀
  2. 佐賀~中津(泊)
  3. 中津~暘谷
  4. 暘谷~小倉~広島~宮島口
  5. 宮島口~尾道(泊)
  6. 尾道~福山~新横浜~地元駅

の様に6つに分けて買ってしまうのは愚の骨頂です。 (※ちなみに、こう買うと、だいたい57000円強です。)

どの辺が愚か者の骨の頂かというと、 たとえば、わかりやすいところでは、 往復割引を使えない買い方をしている点ですね。乗車券の運賃で2000円強の損をしています。

そのほか、盲点なのが、佐賀~中津(泊)~暘谷の様な経路です。

JRでは101キロを超える切符は2日以上の有効期間があり、途中下車が可能です。 佐賀~暘谷間は全長で200キロ以上あるので、途中下車が可能で3日間有効な切符を買うことができます。 なので、佐賀~暘谷を一気に買ってしまっても、 中津で1泊するために途中下車をすることが可能なわけです。

こうすることで、初乗り料金の1回分が浮く上、 切符は長距離になればなるほど1キロあたりの料金は安くなるようになっているので、 切符代を安くすることができます。 今回の例だと佐賀~中津間に比べて中津~暘谷間が短いので30円ほどしか安くならないですが、 途中下車の前後がほぼ同じ距離であればかなりの節約になります。

そういった細かい調整をすることで切符代は安くすることが可能です。 (鉄道マニアの方ならもっといい方法があるのかもしれないし、 株主優待とか、回数券やツアーを利用すればもっといい方法があったと思う。)

では、今回はどのように切符を買ったかです。

今回はJRの発行する「周遊きっぷ」を利用しています。 周遊きっぷとは、いろいろな条件をクリアすることで発行される割引切符です。

この、周遊きっぷを簡単に説明すると、 まず、日本各地に設定されている地区の「ゾーン」があります。 そのゾーンまでの往復をするための切符や航空券と、「ゾーン券」という物を買うことが出来ます。

このような買い方をすることで、 ゾーン券の地区内は、特急の自由席ですら乗り放題となり、 往復のための乗車券は最大2割引で買うことができます。 (※あくまでも乗車券代。特急券などは割り引かれない。)

また、ゾーン券はだいたい5日程度の有効期間があって、 現地で移動をたくさんするならばさらにお得です。

一方の往復の切符は長距離であれば通常の切符同様に複数日有効で途中下車が可能。 さらに、最終的な発着駅が同じであれば、ゆきとかえりで異なる経路も設定が可能です。 まさに、ぶらり旅にぴったりな切符なのです。

では、そんな周遊きっぷを使った切符ですが、 実はもっと複雑なルールがあるため購入は一筋縄には行きません。 まず、周遊きっぷを買うためには、普通の新幹線とかの切符購入の用紙ではなく、 専用の用紙が用意されているので、 それに経路などを書かなければなりません。

し・か・も!みどりの窓口の職員でさえ、人によっては戸惑います。

なので、周遊きっぷがほしい場合は、余裕を持って、 できれば出発の数日前に購入するようにしましょう。

さて、話を戻して、今回はどのように切符を買ったかをみてみましょう。 今回の切符は鳥栖~小倉~中津などの間が乗り放題になる 「福岡エリア」のゾーン券を中心に組み立てたので、まずは

  1. 地元駅~新横浜~小倉(入口駅)
  2. 福岡エリアのゾーン券
  3. 小倉(出口駅)~広島~福山~新横浜~地元駅

を買い、後は、必要に応じてゾーンなどから離れた寄りたい駅へ切符、

  1. 鳥栖~佐賀
  2. 佐賀~鳥栖
  3. 中津~暘谷
  4. 暘谷~中津
  5. 広島~宮島口
  6. 宮島口~広島

をその都度精算などして買いました。 また、新幹線特急券は途中下車ができないので、乗る前に行き先を決めてその都度購入しました。 以上で、今回の旅のルートはすべて行くことが可能で、 結局かかった費用といえば、47,000円弱で、大体1万円強の節約となっています。