サラウンドについて

今回は、サラウンドの説明です。
サラウンドと言いつつも、音の名称に関して適当に、書いていこうかと。
いぇ、友達に結構聞かれるので・・・

まずは、モノラル。

モノラル音声は、要は、1つのスピーカーで出せる音です。モノ=1つって意味ですからね。テレビ番組は大抵これ。ニュースとか、講演とか、内容が聞き取れれば良いといった時に使われる。音源の数は、チャンネルと言う単位で数えるんだけど、モノラルは1つの音しか存在しないので、1CH(チャンネル)っていいます。

次に、ステレオ。

モノ(=単独の)に対する語だから、ポリ(=多様な)とか、バイ(=2つの)かと思ったら、ステレオ(=立体的)なんですね。ステレオは、右、左、2つの音を独立して再生できるもの。テレビ番組の音楽番組など、新聞のテレビ欄にSマークがついているのがこれ。あ、テレビといえば、CMは全部ステレオです。CDなども、ステレオですね。ステレオは、2CH。

はい、次は、サラウンド。

モノ(=単独の)に対する語だから、トライ(=3つの)とかではなく、サラウンド(=取り囲む)です。取り囲むっていうぐらいだから、どういう風になっているのかというと、聞く人の後ろにもスピーカーを配置して、前と、後ろ、両方から音が聞こえるようにしたもの。これは、3CHです。
一般には、Dolby社のDolbySurroundが普及していて、DolbySurroundは、3CHなのですが、実際には、左右の音声に、-3dBした後ろの音をそれぞれ、半波長ずつ進めるか遅らせて、マトリクスエンコードしてあります。このおかげで、ステレオしか再生できない環境で、後ろからしか出ない音があっても、再生だけはされるようになる。しかし、マトリクスエンコードは、使用できる音域が限られていて、どんな音でもリアにもってこれるというわけではない。上の絵で後ろの音が青になっているのは強引に別チャンネルに混合しているという意味を込めて青にしています。
あ、リアは便宜上1つの点で示したけど、実際には2つのスピーカーで同じ音を鳴るようにして使います。

次は、DolbyProLogic。

とは言うものの、DolbyProLogicはデコーダーの名称で、DolbySurroundのことを指すんだけど、SurroundとProLogicを特に分けて言うと、Surroundは3CHに対して、ProLogicは4CHになる。ProLogicは、Surroundに対して、更に、右と左の間、ちょうど中央にもう一つスピーカーを設けて、前方の定位(=音がどこから聞こえてくるか)を、よりはっきりさせる仕様。Surroundに中央スピーカーが加わるので、4CHになる。仕組みは、中央の音を、-3dBして、左右のチャンネルに、同相のまま混合する。というか、理想状態でステレオ録音していれば、中央の音は自動的にそうなるはず。ProLogicはSurroundの高級なデコーダーと思ってください。(といっても、かつての規格なので、今となっては安い。)

次は、DolbyDigital。

AC-3とも呼ばれるこの規格。今度は、5CHです。右、左、中央、に加えて、背面右と背面左です。Surroundの様に、強引に複数チャンネル分を、2CHに収めずに、5CHを、完全に独立させているので、背後からの音も、とっても素直です。

DTS。
DolbyDigitalは元々、映画のフィルムの隙間に、デジタル信号を入れているのですが、隙間が少ないため、実は、音を圧縮しています。そのため、音質の劣化が多少発生しています。そこで、DTS。デジタルシアターシステムの略ですが、名前では、何がなんだかさっぱりわかりません。映画の音は、普通、フイルムに記録されているのですが、DTSではフィルムには時間信号のみを記録しておいて、その信号に同期して、別に配給されているCDから、データを読み出して再生するようになっています。そのデータを家庭用にコンバートしたものと思ってください。
DolbyDigitalに比べて、データ量が多いので、DolbyDigitalより、音の伸びが良いらしいです。
これも、5CH。(画像省略)

DolbyDigitalEX、DTS-ES。

DolbyDigitalやDTSに背面中央の信号を増やして、6CHにしたものです。上の絵ではリアが、独立して記録されていることになっていますが、DTS-ESにもかかわらず、リアセンターをマトリクスエンコードしている場合もあります。

DolbyProLogic2

DolbySourroundは、右、左の音から、ProLogicでがんばっても、右、左、中央、背面の音しか出なかったが、それを更に、強引に右、左、中央、背面右、背面左に、分けるためのしくみ。ここまで来ると、5CHではなく、擬似5CHと言いたくなる。

0.1CHとは?
で、実際には、5.1Chとか、6.1CHとかを聞くけど、要はこれは、サブウーハー(=低音専用スピーカー)を用意して、低音をより、しっかりと出しているという意味。特に、洋画は、低音の使い方が上手いです。で、低音だけなので、完全に1CH増えたわけでもないので、0.1CHをプラスして呼称します。

BodySonic。
番外編として、BodySonicを紹介。
要は、スピーカーを椅子に埋め込んだもの。
低音等に反応して、椅子が振動するので、
より、サラウンド効果が得られます。